生活習慣と医療と薬の関係

生活習慣と医療と薬の関係

 

従来の医療は、病気になった患者を随時治療していくという方式が一般的だったのかもしれません。
しかし、これからの医療は、たとえ病気になっていなくても、予防的な医療としてさらに活動の幅を広げていくべきだと私は思っています。

 

近年では、どんな生活習慣を送るかが健康においてとても重要視されています。
生活習慣が乱れている人は総じて病気になりやすいですし、まずは生活習慣を正すことが病気にならないための努力だと考えられています。

 

そこで、そんな生活習慣に深く関わった医療が注目され始めています。
尿酸値や血糖値や血圧を気にするのはもはや当たり前で、それ以外にも禁煙や禁酒など、かなり生活習慣とリンクしている医療も行なわれてきています。
今までは病気になったらそれを治すという考え方でしたが、今では病気になる前にどう対処するのか?ということが医療のポイントになってきているのです。
この考え方は薬においても同じで、たとえばニキビなども予防薬がかなり浸透してきています。

 

また、風邪やインフルエンザを防ぐためにはうがいが重要だとわかっていますから、うがい薬も大事な薬としてとらえられているのです。
こうして、医療や薬で健康を守っていくためには、予めどういう対処をしておけば良いのか?ということが大切になってきています。

 

これを考えると、私たちの生活習慣に医療や薬がかなり歩み寄ってきているということを、感じることができるはずです。
ただ、これだけ医療や薬が生活習慣に歩み寄っても、今現在健康な人はなかなかその存在を大事なことだととらえることができません。

 

健康な人はあまり自分が病気になるということを考えませんので意識が薄らいでしまうのです。
ですから、これからはもっと医療や薬で人の生活習慣に歩み寄らなければいけませんし、
たとえ健康な人でもどう気をつけて生活すれば良いのかを考えながら生活しなければならないのです。

 

人の健康意識はかなり高まってきていますのでこの傾向はまだまだ続きますし、
そう遠くない未来に生活習慣と医療と薬がとても近い関係になっていくと私は思っています。

 

病気の中には、あまり人には言いたくないようなデリケートな病気があります。

 

たとえば、私の場合は数年前から痔の症状が酷くなってしまっていました。
しかし、痔で肛門科にかかればその状態を医師や看護師に見せなければなりません。

 

医師は看護師はそれが仕事なのだとわかっていても、患者としてはそうそう割り切れるものではなく、病院へ通うことをどうしてもためらってしまいます。
しかし、患者にとってデリケートな病気であろうとも、病気になったならば適切な医療行為と投薬を施さない限りなかなか症状は良くなりません。

 

ですから、病気に関してはたとえデリケートな病気であっても、恥ずかしがらずにきちんと医療機関を受診して薬をもらうことが、
早く病気を回復させるための手段です。

 

痔以外にも、女性にとってはデリケートな胸に関する病気だったり、男女ともに気にしやすい性病だったり、見た目に関わる皮膚の病気だったりなどは、症状の程度に関わらず医療機関を受診しにくい病気です。

 

しかし、どの病気でも対処をあやまれば重症化するおそれがありますので、デリケートな病気かどうかは関係なく、
症状が出たら早めに医療機関を受診するべきです。

 

そのためには、女性が受診しやすいように女性の医師をもっと増やしたり、生殖器などを専門にする病院を公にしていったり、メディアを使って来院を促したりなど、医療機関全体が努力しなければなりません。

 

また、投薬によって症状が治まるようにするためには、やはり良質な薬の開発というのが必要になってきます。

 

そして、デリケートな病気であってもなくても病気が健康を害することだけは間違いありませんので、
その意識を患者が高めていくということが非常に大切な考え方です。

 

それでもなかなか医療機関へ受診できない場合は、対処方法をインターネットなどで調べてなるべく良い対処をし、
なおかつ市販の薬を買って様子をみるのが最低限しなくてはならないことです。

 

世の中にはいろいろな病気がありますから、いつ自分がそういう病気にかかるともわかりません。
ですので、どんな病気であっても適切な対処ができるように心構えをしておくべきです。

現代の日本では、医療は発達しているといえます。
そのため、健康管理をする上では、医療と薬というものは大きなウエイトを占めることになります。

 

もちろん、日常の食事や生活の状態というものも大切です。
しかし、長生きしている間には、必ず何かしら体調が悪くなったりするものです。

 

そういった時には、医療というものが役に立つのです。そして、薬というものも、健康的な生活を送るためには大きく役立つのです。
日本では、国民のほとんどは医療保険制度に加入しています。

 

そして、日本ほどこういった制度が整っている国は他にないともいわれています。
この制度のおかげで、だれもが優れた医療の恩恵を受けることができるといえるでしょう。

 

少ない自己負担で病院にかかることができるのはよいことだといえます。こういった意味で、日本はよい国だといえるでしょう。
また、薬というものも健康的な生活に役だっています。そして、薬というものは、いわゆる市販薬もあります。

 

こういった薬は病院にいかなくても買うことができます。この市販薬も、医療の発達によって優れたものが出てきました。
そして、わたしたちの健康的な生活の質というものを大きく支えてくれています。

 

たとえば、かぜ薬などは、いろいろな症状に合わせたものが市販されています。痛み止めなどでも同様のことがいえます。
こういったものは、わたしたちの日常生活の中で大いに役立っているといえます。

 

そして、今では、病院で処方された薬を院外の薬局で受け取るといった方法が一般的になりつつあります。
この方法だと、患者の飲んでいる薬の飲み合わせを薬剤師が把握することができます。

 

そして、薬の重複などを防ぐこともできます。このような動きが一般的になったのは、この頃のことです。
薬というものは、健康的な生活のために役立つものですが、飲み合わせなどによっては、かえってからだを壊してしまうこともあるのです。

 

そして、そういったことは、普通の人では判断できません。
それを、薬剤師などによって管理できるようになったという動きは歓迎するべきだと思われます。これも、医療の発達のひとつだといえるでしょう。

日本は20年ほど前から高齢化社会と言われ始め、今では正真正銘の高齢社会となりました。
道を行く人を見ても高齢者の姿が目に付きやすくなったと実際に肌で感じますね。

 

高齢者が多いということは、それだけ医療費も大きくなるという
今の日本が抱えている医療費の問題は、高齢社会が続く限り無くならない課題でもあります。
今後は更に高齢化が進むと予測されているのですから、事態は深刻です。

 

年をとると誰でも多少は病気や不調が出てくるものですが、
病気ではなく老化に伴う体の変化、つまり健康な人でも起こる変化というものがあります。

 

例えば、目の老化である老眼、白内障、膝や腰などの関節の痛みというのは、ほとんどの人が避ける事が出来ません。
そう思えば老化して起きてくる現象は病気と言うよりも正常な状態なのかも知れませんが、
若い頃の機能を持ち続けたいというのが誰でも持つ思いですよね。

 

高齢者の多いこれからの日本では、こういった老化現象を扱う診療科が忙しくなるのでしょう。
実際に近頃の総合病院の現場を見ると高齢者でとても混雑しているのを目にします。

 

特に眼科、整形外科で高齢者の姿が目に付きますね。
もちろんほとんどの診療科で高齢になるほど受診者が増えるのでしょうけれど、ほぼ健康状態の人も受診するという面では、
この2診療科は患者が途絶えないことでしょう。

 

逆の現象が起こっているのが産婦人科、小児科です。こちらは診療を行う医師の数自体が減少しているため、
出産する病院を予約しておかなければ産む場所が無いという状況です。

 

産婦人科は医療事故や訴訟のリスクが高いことや深夜の出産など勤務が厳しいこと、
また女性医師の割合が増えたために、子育てなどで離職する事も医師不足に繋がっています。

 

小児科も同じく減少していますね。
少子化なのだから問題無いのではと思われがちですが、感染症や夜間の急患などが多い小児科の医師不足は深刻な問題です。
子育てをしている世代としては、安心していつでも小児科が受診できる体制を整えて欲しいですね。

 

人口構成によって様々なひずみが起こっている日本の医療、従来とは違う新たな制度が必要なのかも知れません。

心の健康ということが盛んに言われる時代です。
女性の5人に1人はうつ病にかかるといわれ、不眠症に悩まされている人も年齢が上がるほどに増えてきています。

 

今の日本において、心にまつわる何らかの不調を抱える人は、決して少数派ではないということです。

 

以前であれば、心の健康は「気の持ちよう」という考え方が主流でそれは自分で何とかするものという認識が一般的でしたが、ある時期を境に心の健康を損ねた時には「気軽に病院にかかろう」ということが言われるようになってきました。

 

精神科は「メンタルクリニック」と標榜する親しみやすい名前の病院が増えて、心療内科も内科の延長という感覚になってきており、今は心を扱う医療機関といえばどこも満員御礼状態となっています。

 

心の健康が叫ばれ、「心の病院」への受診が一定の市民権を得る一方で、最近では、安易な受診を咎める意見も飛び出しています。
これは向精神薬の問題とも関係しています。

 

たとえばうつ病を発症した場合には、SSRIやSNRIといった抗うつ剤のほか抗不安剤、睡眠導入剤などが処方されるのが一般的です。

 

SSRIなどが出始めた頃には副作用が少ない上に非常に効果の高い夢の新薬としてもてはやされましたが、その後わかったことは副作用も決して少なくなく、人によっては攻撃性が出現することもあるというものでした。

 

抗不安剤や睡眠導入剤についても、効果は高いものの習慣性が強く、一度飲み始めたら薬が手放せない状態に陥る人が少なくないという状況をもたらしたのです。

 

うつ病に関して言えば、服薬治療だけでなくうつ病を誘発するその人の性格や考え方、その人が置かれた環境や社会的立場にも着目し、そうした要因の変容を促すのが根本治療には欠かせません。

 

しかし、多くの精神科の病院は薬の処方に終始する場合が多く、精神科の治療といっても効き具合によって薬を変えたり量を増減させたりということくらいしか期待できない場合が多いのです。

 

つまり心の病気で医療にかかる場合には、薬が前提となることがほとんどで、精神科にかかったために薬を手放せなくなり、本当の意味での根本治療が難しいという矛盾した事態も出てきているのです。

 

心の健康を損ねた時には、そもそも病院にかかるのか、かかるならどの病院にかかるのか、薬はどうするのか、そろそろ通院をやめてもいいのか、といった判断までもが患者の側にも必要になってくるのかもしれません。